BABYMETALは赤くて黒いシン・ゴジラ・メタル!!

9/20東京ドームでBABYMETALを観た。僕にとっては昨年のOZZFESTに次いで2度目のBABYMETALのライヴである。

開場前、東京ドーム周辺では中高生から中高年まで幅広い年齢層のファンの姿が見られた。女子中高生と父親という組み合わせもちらほら。中学生の時から20年以上メタル聴いてきてこんな光景は初めて見た。メタルというものがここまで一般に広まったことに確かな感慨があった。

昨年のOZZFESTでのモッシュピットが楽しかったため指定席で観ることに正直不安があった。洋メタルリスナーにとってドームなんてただ大勢の客を押し込める所でしかない。しかし、ドームに入って巨大なステージセットを観た時にその不安は払拭された。これは絶対にドームでしかできない。ドームでやることについて説得力ある理由を用意する。さすがにその辺は抜かりない。BABYMETALが世界屈指のライブアクトであることの証明である。三方向に大きくせり出たステージはスタンドからも距離を感じさせない。

開演時の煽りビデオで初めて知ったことなのだが、2日かけて1st/2ndアルバムの曲を全て演奏する、そして同じ曲を2回やることはない、つまり1日目のセットリストに入ってた曲はこの日やらない。これは2日間足を運ぶ人にとっては最高だと思う。自分は聴きたい曲聴けなかったりしたけど。

客席側に3方向に突き出たステージの先に、3人のメンバーがそれぞれ貼り付けられた十字架が下から現れライヴがスタート。十字架が中央の円形のステージに移動して3人が合流すると今度はその円が回転し始めて、全方向に対してダンスを見せる。凄い。当たり前に盛り上がる演出。

この日は1stアルバム収録の曲が多かったが、キーの高い初期の曲ではSu-MetalはAuto-Tuneを使ってるように聴こえた。まあこれは仕方ない。年齢的に声が変わる時期なので。

個人的に最も好きな曲「紅月」が聴けてよかった。これはちゃんと歌ってた。ヴォーカリストSu-Metalの最大の見せ場。

MCなし、アンコール無しで一気に突き進む90分間の戦い。洋メタルすら忘れてしまった様式美。そしてクライマックスでは観客全員に配られたコルセット(ヘッドバンギングにちなんでいる)が赤く光る。この数万人の観衆の一体感。スタンディングのライヴが楽しいバンドなのに「もう一度ドームで観たい」と思わせてしまう体験の価値。

僕はもうBABYMETALのことをKISSやMANOWARやBLIND GUARDIANやDARK TRANQUILLITYと同じくらい好きになってるのかもしれない。この年齢でしかできないパフォーマンス、今しか見られない芸術だから、本当に愛おしく思える。来年もまたドームで2日間や3日間やるんなら全て行きたいと思う。

既に頂点を極めた感があるが、来年は何を見せてくれるだろうか。ジャーナリストの常見陽平さんが指摘していたが、この2日間で演奏された数々の名曲も過去のメタルのオマージュやパロディという所からは脱却できてないのは事実。
http://blogos.com/outline/191213/
1stは日本のラウドロックやジャパメタのオマージュ。2ndは洋メタルのオマージュだった。3rdアルバムは一体どんな内容になるだろうか。

この日、BABYMETALとは何か改めて考えた。洋メタルリスナーの中には3人が楽器を演奏しないし作曲もしないことを理由にBABYMETALを嫌う人たちがいるが、何を言うか、このパフォーマーの3人を中心にバックバンド、作曲家、作詞家、プロデューサー、マネージメントその他企画演出スタッフというチーム体制で作り上げるプロジェクトこそが日本でしかできないメタルじゃないか。まさに「シン・ゴジラ」で観られた日本の最大の武器であるチーム力。BABYMETALはシン・ゴジラ・メタルで良い。赤いし、黒いしね。

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